TOEICリスニングは45分。集中力勝負です。
同時通訳の場合、長い会議に通訳する場合は、プロでも複数名で対応します。一般的には10~15分で交代、入れ替わり立ち替わりの二人羽織・三人羽織の状態で対応します。なぜなら集中力が続かないからです。
我々の場合は、通訳をするわけではありません。しかし、会話形式ではなく、一方的に母国語以外を聴き続ける、というのもなかなか骨が折れるものです。
リーディングはこちらをどうぞ
今回は リスニング45分を乗り切るための、
各パートのポイント&プチ休憩方法 を解説いたします!
開始したら、まず Part 3 & Part 4 を 先読みする
音声が流れ始めたら、Parts 3 &4 の先読みを開始します。
Part 1は例文が流れますので、だいぶ時間が稼げます。
絵柄の設問に若干苦手意識がある場合は、各パートの最後の数問を見ておくのも良いでしょう。この際、注意しなければならない点があります。
Part 1スタート前の 先読みポイント
- 問題文だけ読む
- リーディングパートは読まない
まず、各設問の問題文だけ読み、短期的な記憶として頭にインプットします。選択肢は読みません。なぜなら、量が多すぎて、たくさん読めないからです。
また、リスニング中、リーディングパートは読んではいけません。これはTOEIC運営側のルールとして定められており、違反として注意・警告を受ける可能性があります。
リスニングの時は、リスニングに集中しましょう。
Part 1 必勝法:慣れ「状態」vs.「動作」
進行形 (~ing)
引っ掛けとして、最難関として言えるのは、進行形の動詞です。マスターすれば、満点に大きく近づくことができます。
設問例A
- A tree is planted by the boy.
- A tree is being planted by the boy.
1は、木が植えられている状態を表します。
2は、今まさに木が植えらている動作を表します。周りに人がいて植樹真っ最中でしたら、選択できます。
今回の写真に対する答えは2が正解です。実際の引っ掛け問題としては、2のような文章が流れ、1の写真(木がポツンとはえている状態)が掲載されていることが多い、というのが所感です。
設問例B
- A man is wearing the jacket.
- A man is putting on the jacket.
今回は写真なしで判断してみましょう。
“wear” も “put on” でも 両方「服を着る」と日本語訳されますが、TOEICでは大きな差が出てきます。
1は、男性がジャケットを着ている状態を表します。男性は、ジャケットに腕を通し切って、ちゃっかり決め込んでいる状態です。
2は、男性がジャケットを着ている動作を表します。男性は、今服を着ている最中です。
Part 1はとても独特な言い方をしています。パターンはそんなに多くないです。そのため、問題集などで練習し、この状態・動作の違いに慣れておきましょう。ディクテーション(書き取り)から始めることも オススメです。
Part 2 の必勝法:冷静さ
5W1H
- Who
- Where
- When
- Whose
- Why
- How
5W1Hを聞き取れると、設問のポイントをおさえられます。しかも全体の8割程は、実際に Who や When と言ってくれます。
設問例C
- Who was the speaker in the meeting?
と流れたら、頭の中には “Who”とだけ、記憶します。後続の言葉 (speaker, meeting) は あまり気にしません。
選択肢の中で、名前を言ったり人間のこと言っていれば、答えです。他は、場所や時間など他の5W1Hを答えていたり、”Oh, that’s a good idea!” みたいに脈略がないことを言ったりするので、一瞬で除外できます。
引っ掛け問題としてありえるパターンは、「私わからない (I don’t know)」系の答えです。例えば「その会議には参加しなかったんだ」、というような変則的な選択肢は、大体消去法でも解決できます。つまり、残り2つの選択肢が “Who”について答えていない、ということです。なので、安心して答えを選ぶことができます。
冷静に質問文の5W1Hを聞き取ることが必勝法です。Part 2は難しくありません。
選択肢よりも質問文に、集中力を高めましょう。
Part 3 & 4 必勝法: スタミナと先読み
Questionの文章が流れている間に、次の文章を読む
Part 3 と Part 4は、全体の7割を占め、とても大事なパートです。
とにかく、先読みが大事です。だいぶ疲れてきているので、一瞬脳を休める時間を設けます。解き方の順序はこんな感じです。
先読み
- Question の問題文 だけ読む
- 。。。一つずつ下がっていって、最後の Questionを読む
- 最後のQuestion の選択肢を読む
- 。。。一つずつ上がっていて、最初の Question の選択肢を読む
傾向として、最初のQuestionは、場所やナレーターの所属を聞くなど、刹那的(一つの単語、たとえば会社名)な問題が多いです。なので、最初の問題は、短かったりシンプルなため、ナレーションが始まってからも対応できます。
ナレーションが流れている時にマークシートを記入
ほとんどの場合、Questionの順番通りに、ナレーションの中身は進行していきます。そのため、ナレーションを聴きながら、答えをどんどん記入していきましょう。
Question が流れる時間は、次の設問の先読み&ちょっと休憩
Questionが流れて始めたら、マークシートの記入をやめます。深く悩んでも もう答えは聞こえません。気持ちを切り替えて、次の設問を先読みしましょう。
また、この時間に少し頭も冷やします。Questionの音声が流れている時は、先読みをやめます。そして音声が止まって無音になったら、先読みします。これを繰り返します。たった2-3秒頭を休めるだけでも、休憩は蓄積され、頭がはっきりしてきます。オススメです。
まとめ
- Part 1:
慣れが重要。
動詞の「動作」と「状態」の違いを理解する - Part 2:
冷静さが重要。
5W1Hが聞き取れれば難しくない - Part 3 & Part 4:
先読みとスタミナが重要
読む順番は、「下がって また上ってくる」
最後まで 読んでくださって、ありがとう!
また、きてね!