メッセージアプリ とは?
スマートフォンに搭載できるSNSアプリ(ソーシャルメディア・アプリケーション)の一つで、文字や写真などの メッセージ や 音声・ビデオ通話 利用できるサービス。
英語では、Messaging App (メッセージング・アップ) という。
B2C事業
一般ユーザーは、一般機能を無料で利用できる。スタンプや付加機能は 追加代金が必要なアプリもある。
B2B事業
では、メッセージアプリ は どのように収益を得ているのだろうか?
メッセージアプリ は、一般ユーザーに メッセージを届け、認知度をあげたり収益を伸ばしたい、企業や事業主へ有料B2Bサービスを提供している。
B2Bビジネス例
- インターネット広告
タイムラインやフィード、サイドバーなどに、お友達の投稿などの間に、企業や事業の広告を挟む - 付加サービス
スマホ決済サービス や ポイントカードなど
メッセージアプリ各社 は、B2B事業で収益を伸ばすために、企業や事業主たちがリーチしたいユーザーを一人でも増やせるよう、B2C事業を基本 無料提供し、UI/UX を日々改善しているのだ。
アクティブユーザー とは?
登録者数やDL数は、あまり意味がない
スマホアプリの普及状況を把握するには、たくさんの指標がある。
ダウンロード数や登録者数は、実はあまり意味がない数値だ。
スマホアプリは気軽にダウンロードしてできるがゆえに、そのまま1度も利用しない場合も多々あるからだ。
また、登録数は、他のウェブサービスでは有効かもしれない。例えば、Eコマースサイトなどは Eメールやカタログを送ることができる。しかし メッセージアプリは、実際にアプリを使ってもらわないと意味がない。さらには、登録者数インターネット広告に収益を過剰に頼っているため、アプリに実施にアクセスしてもらわないと収益がゼロ円なのだ。
アクティブユーザー とは?
注目すべき指針は、こちらだ。
アクティブユーザーとは、ある一定期間に 1回以上アプリにアクセスしたユーザーのこと。(マーケティング用語では、「1セッションが発生」ともいう)
メッセージアプリの場合、年間や四半期間、週間で測ることは少ない。
より細かく見たい場合は、デイリー・アクティブ・ユーザー (略称 DAU: ディー・エイ・ユー)でも良いが、一般的に、メッセンジャーアプリの場合は、月間アクティブユーザー (略称: MAU: エム・エイ・ユー) が重要だ。
メッセージアプリ 世界シェア トップ5 2019年
(出典: SimilarWeb)
日本国内は、ダントツ LINE
日本で最も普及しているメッセージアプリは、LINE。国内MAU (月間アクティブユーザー)は、 8,200万人で、世界でも 2億人ちょっとである。(2019年12月現在)
しかし、日本国外で LINEが普及しているのは、タイ・台湾で、その他の国では、その他のアプリが台頭している。
世界シェアトップは、WhatsApp (ワッツアップ)
参考: statista.com
世界1位: WhatsApp (アメリカ)
世界で最もアクティブユーザーを抱えているメッセージアプリは、WhatsApp である。MAU (月間アクティブユーザー) は、16億人。 Yahoo! の元社員 2人によって、WhatsApp は 2009年にサービスを開始した。
ワッツアップ と読むのだが、こちらは カジュアルな挨拶 “What’s up? (調子どう?)” の掛け言葉である。
WhatsApp は 2014年に facebook (Mark Zuckerburg) に 買収され、子会社となっている。
世界2位: Facebook Messenger (アメリカ)
2位は、facebook が提供する、「Messenger (メッセンジャー)」と言うメッセージアプリ。MAU は 12億人。
重複して使っているユーザーがいるので、単純に足し算することはできないが、世界第一位、第二位のメッセンジャーアプリは、facebook傘下の2つのアプリなのだ。さすが gafa の名前を連ねているだけある。
世界3位: WeChat (中国)
世界 3位は、中国で圧倒的なシェアを誇る「WeChat (ウィーチャット)」。MAU は 11億3,300万人にものぼる。中国・深センのテンセントと言う会社が提供している。
本来の名前は中国語で「微信(ウェイシン, Wēixìn)」で、「短い手紙」という意味だ。中国では、今もウェイシンと読んでいるようだが、2012年に世界市場へ進出した際、WeChat と言う名前に一旦リブランディングしている。
その他
4位は、WeChatを提供するテンセントが提供する、QQ。WeChatと比較して、付加的サービスが多く、パソコンなどでも多く利用されているのが特徴のようだ。
5位は、Snapchat。文字よりも動画でのコミュニケーションに一役買っているメッセージアプリだ。若年層に圧倒的に利用されており、友だちやグループ間だけでなく、親と子供のコミュニケーション促進にも大きな役割を買っているようだ。アメリカに住む 10代のティーンエイジャーの80%以上が Snapchat を利用していると言う統計も出ている。(2017年)日本ではほぼ忘れ去られた存在になっているが・・・
まとめ: 2020年以降は、B2B事業が鍵を握る
メッセージアプリのユーザー数ベースでのシェア争いは、ほぼ決着はついた。今後、収益の戦いとなる。
開発やセキュリティ強化はお金が必要だ。B2B事業でお金を稼がないと、UI/UX改善もできない。
長期目線で考えると、世界シェアの番狂わせや勝敗のカギを握るのは、B2B事業とローカライズだ。
たとえば Snapchat は、課題が山積だと思われる。B2B目線であまり戦略を練りきれておらず、企業や個人にお任せ状態だ。B2Cでユーザーが使っても流行が去れば、アクティブ率が下がることともある。何よりマネタイズできなければ生き残れない。日本市場での失敗は、ローカライズがあまりできていなかったことが挙げられる。
以前は、Skype も Telegram もあった。Viber も一部の国で、国内シェアを残しつつも、世界レベルでは苦戦している。
5年以上生き残るのが難しいと言われるIT業界。このまま facebook勢 (WhatsApp/Messenger) と WeChat の独占状態が続くのかどうかも、注目したい。
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