上がる 日本の 生涯未婚率
生涯未婚率、とは、人生で一度も結婚をしない独身者を指す。
2015年の国勢調査の結果、日本人男性の生涯未婚率 (Lifetime unmarried rate) は、約 23%、女性は 14% と、なっている。(2020年以降は、国勢調査に基づく予測値)
従来、日本は お見合い結婚が主流であった。適齢期になると、親やマッチメイカーにより、相手を紹介された。恋愛結婚のほうが少なかった。
戦後、自由恋愛の増加・女性の社会進出・男性の草食化(?)など、新しい社会情勢が絡み合い、生涯未婚率は今後も上がり続けると予測されている。
離婚や別離を経験した人を入れると、さらに結婚していない男女は多いわけだ。
新しいマッチング「共同養育」
結婚していなくても「家族を持ちたい」「子供が欲しい」という人もいる。それは日本だけでなく、他の国でも同様だ。
日本は法規制が厳しいのでまだ導入されてはいないが、
欧米ではあたらに「共同養育のマッチングサービス」というものが始まっている。
共同養育 (Co-parenting) とは、本来、離婚したり、別居しているカップルが、子どもの養育を共有しあうことである。
卵子・精子提供とは、少し違う
こちらの Wall Street journal の記事は大変興味深い。
かねてより 欧米では、卵子提供や精子ドナーはポピュラーだ。
以前、ニューヨークで精子バンクで提供を受け、女の子を出産した日本人女性のブログを見ていたし、サンフランシスコでもそういった機関に勤めている友人がいた。
そういった卵子・精子提供では、提供者(ドナー)に会うことはまずない。写真や、様々なデジタル上のデータで、ユーザーは「購入」し、体外受精や代理母出産で子どもを授かる。
この Copareting のオンラインマッチングは少し違う。
子供の親となる男女には恋愛感情はないところは同じ。しかし、子どもの誕生後、子供の成長を見届け、教育に参加することが、Co-parentingとドナーの違いだ。
また、子どもをつくる手段も、実際に会う、または体外受精など、カップルによって選択できるようだ。
共同養育オンラインマッチングサービス
モダミリー (Modamily)
アメリカ・ニュージャージー州のプライベートカンパニーという登記になっているが。しかし、Fatovic はずっとカリフォルニア州ロサンゼルスにいるみたいである。
ポレンツリードットコム (Pollen Tree.com)
ポレンツリーは、イギリスの会社で、ロンドンにある。創設者 Patrick Harrison が、2011年11月にサービス提供を開始した。
ポレンツリーの登録者数は、約 9万人。
コーペアレンツ (Coparents.com)
コーペアレンツは、アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダでサービスを提供している、 co-parentingマッチングサービス。
登録者は、約 10万人だ。
デーティングアプリとの違い
Tinderや OKCupid など、恋愛相手を見つけるオンラインデートの市場は、主に25〜34歳 (45%) がコアターゲットとなっている。次点はさらに若い16~24歳 (38%) で、35歳以上から青天井の年齢層が、残りの17%を締める。
市場規模を比較すると、アメリカでは、9億7300万米ドルの市場規模となっている一方で、日本は、5300万米ドル。市場規模は大変小さい。
Online Dating Market Size (Global Revenue Comparison)
Top 5 (Millions) | |
United States | USD 973M |
China | USD 229M |
United Kingdom | USD 153M |
Germany | USD 78M |
India | USD 63M |
Japan | USD 53M |
出典: Statista.com
まとめ:新しいマッチングの世界を受け入れる必要がある日本
現在、日本のビジネスでは、様々なマッチングサービスがある。
例)
- 事業の後継者マッチング
- 投資・出資マッチング
- バイトマッチング
ただ利用率を考えると、まだまだ障壁が高い。UberやGrabなども法規制でイマイチ流行らないし、参入すらしない。新しいものへの抵抗が大きすぎるのだ。世界・アジアのなかで、遅れをとっている。
共同養育マッチングは、30代後半以上がターゲット
今回紹介した 共同養育マッチングも、賛否両論だろうし、日本では導入すらさせてもらえない可能性も高い。
しかし、人生や家族のあり方とは、ひとつではない。まず、日本はその固定概念から脱出する必要がある。
30代後半になると、結婚・転職などどんどん厳しくなる、というのは残念ながら避けられない事実だ。一方、経済的には余裕もでき、色々なことを経験していて人生が豊かな30代独身者も多い。
その中で、恋愛・結婚をスキップして、子どもを育てたいと思っている男女は少なくないはずだ。そこでデートアプリが取りこぼしている購買力が高い 30代後半以上をコアの顧客として展開できれば、あらゆる世代がカバーされるはずだ。
別の観点:オススメしている、というわけではないけれど…アリだと思う
結婚している両親がいる子どもが幸せ、というのは、現代では、ただの思い込みでしかない。
ひとりひとりのニーズや事情があることを理解し、規制を緩和することが、ひいては日本の経済を発展させることに繋がると、思う。
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