GAFA概要のカンタン比較・まとめ です。時間がない方は、まとめだけでも読むと大変ためになります。
GAFA とは?
「ガーファ」と読みます。
GAFA とは、世界のインターネット業界をリードするアメリカのインターネット巨大企業 4社の頭文字 (acronym) です。
具体的には、グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル を指し、ビッグフォー (The Big Four) とも呼ばれています。
GAFA 創立と経営 要点まとめ
グーグル | アマゾン | フェイスブック | アップル | |
正式名称 | Google LLC | Amazon.com Inc | Facebook, Inc. | Apple Inc. |
親会社 | アルファベット (2015~) | なし | なし | なし |
創業年 | 1998 | 1994 | 2004 | 1976 (1997) |
主要産業 | ネット検索サービス 動画配信サービス 他 |
Eコマース デジタルストリーミング 他 |
メッセンジャーアプリ ソーシャルメディア 他 |
消費者向け電化製品 ソフトウェア 他 |
主要サービス名 ・商品名 |
google.com Google Map YouTube |
Amazon Amazonプライム Kindle |
facebook Messenger (アプリ) |
iPhone, Macbook Appleウォッチ Apple Music |
参考: 各社ホームページ
グーグルは、1998年にラリー・ページなど複数の創業者によって創業されました。本社は、アメリカ・カリフォルニア州のシリコンバレーにあるメンローパークというところです。パソコン等でのインターネット検索サービス google を主軸として、世界最大のインターネット広告収益をあげています。
グーグルは、2015年に持ち株会社化して、アルファベット社が親会社です。GAFA他3社は親会社を持っていません。
アマゾンは、1994年、ジェフ・ベソスらによって創業されました。本社は、アメリカ・ワシントン州のシアトルです。世界最大の通販サイト Amazon を主軸として、Amazonプライムや電子書籍 Kindle などを展開しています。他3社との違いは、主力サービスのEコマースは、小売業であり、在庫管理があることです。
フェイスブックは、GAFAの中で一番若く、2004年、ハーバード大学生だったマーク・ザッカーバーグらによって創設されました。本社は、グーグルと同じく、カリフォルニア州・シリコンバレーのメンロー・パークです。ハーバード大学生のクローズドコミュニティから、アメリカ一帯の大学生対象へ範囲を広げ、現在は世界中のユーザー 24億人に無料で利用されています。主な収入源は、企業や組織のインターネット広告です。
グーグルとフェイスブックで、世界の6割以上のインターネット広告事業を占めていると言われています。
アップルの本社は、カリフォルニア州・シリコンバレーのクパチーノ。GAFAの中で一番老舗で、1976年スティーブ・ジョブズらによって創設されました。ジョブズは一旦アップルの株を売り経営から去り、1997年に復帰しています。アップルの快進撃はここから始まったといえます。アップルは、ハードプロダクト(商品)が創業時からの主力事業であることが、他のGAFA3社と違います。
GAFA 上場 (IPO) の比較(概算)
グーグル | アマゾン | フェイスブック | アップル | |
シンボル | NASDAQ:GOOGL | NASDAQ:AMZN | NASDAQ:FB | NASDAQ:AAPL |
上場日 | 2004年8月19日 | 1997年5月15日 | 2012年5月18日 | 1980年12月12日 |
初値(ドル) | 85 | 16 | 38 | 22 |
調達額(万ドル) | 1,700 | 54 | 18,400 | 101,200 |
売却株数(万株) | 20 | 3 | 484 | 4,600 |
時価総額(万ドル) | 23,100 | 438 | 104,000 | 1,200 |
参考: chrunchbase.com
GAFA4社は全て、ナスダックに上場しています。
アップルの主力は、ソフトではなくハードであり、インターネット黎明期前の1980年に もっとも早く上場しています。
上場当時、もっとも一株あたりの株価が高かったのはグーグルの 85ドル。一番低かったのは、アマゾンの 16ドル。17年先に上場したアップルの株単価 22ドルと比較しても、アマゾンの初値は大変低いものでした。
発行株数は、アップルがもっとも多く 4億6,000万株発行しました。アップルはプロダクト系で生産が入るため、多くの資金調達が必要だったことは道理です。
時価総額は、フェイスブックはもっとも高い 10億4,000万ドル、もっとも低いのはアマゾンの時価総額 約438万ドルをつけていました。フェイスブックの期待が大変高かったことがうかがえます。
GAFA 現在の株価の比較
グーグル | アマゾン | フェイスブック | アップル | |
株価(ドル) | 1,313 | 1,753 | 199 | 266 |
出来高(万株) | 1,094 | 2,274 | 3,797 | 19,069 |
時価総額(万ドル) | 393,289 | 869,028 | 479,657 | 1,183,197 |
株価伸び率 (%) | 1,544% | 10,954% | 525% | 1,210% |
時価総額伸び率 (%) | 1,703% | 198,408% | 461% | 986,00% |
参考: Yahoo! Finance
では、現在のGAFA 株価情報を比較してみます。数値は、2019年 11月20日現在です。参考値としてください。
株単価がもっとも伸びたのは、アマゾンです。上場時、GAFAの中でもっとも低い 16米ドル から、今は 1,700ドル前後まで上昇しました(伸び率 1万900パーセントと 途方もない伸び率)
時価総額は、アップルの伸びがトップです。発行数も桁が違います。
一方、一番若いとはいえ、フェイスブックは伸び悩みが顕著に見えます。フェイスブックの上場時株単価(38ドル)は、460%の伸び率です。2番目に若いグーグルは初値(86ドル)と倍以上でしたが、短期間で 1,700%という伸び率で、1,313ドルへと成長しました。
もっとも株式を多く発行し続けているのは、アップルです。上場時と比較して10倍以上の 118億株を発行しています。
考察・まとめ
勝者はアマゾン?
画像提供: FNN Time
Google は堅実
株価の歴史から見えてくるのは、Google は堅実な経営です。高い株価で上場し、持株会社を設立。一定の伸び率を維持しながら、発行株数もうまくコントロールしています。
Amazon への期待度が高い
アマゾンのビジネスは、市場から大変期待されていることが株価から見えます。日本でも、インターネット通販業界の市場はますます拡大が見込まれています。かつ、在庫を持たない、音楽や動画のストリーミングサービスなど、アマゾンは手広くビジネスを広げています。上場時、アマゾンの株を買った人は、今・・・大変お金持ちなのでしょうね。笑
facebookは厳しい現状
伸び悩みが続くフェイスブック。収益事業もインターネット広告への依存が強く、新たなサービス展開を考えないと厳しそうです。
Appleは流動性が低い
アップルは、やはり生産と在庫、両方を抱えていることが GAFAの中で一番ボトルネックになりそうです。株式も大量発行しているということは、配当もそれだけ配分が必要。アップルの資金は流動性がやや低いとも言えます。
個人的には、新製品発表もマンネリ化しているように見えるので、よりソフトウェアやクラウド系のサービス展開を検討することが、2020年以降の勝敗を決めると思います。
以上、GAFA の歴史や株価動向から判断するに、2020年以降の勝者はアマゾンだと予想しております!
どこに投資したいかというと、堅実なグーグルでしょうか。
次回は、最新の決算書からみる GAFA の超カンタン比較・まとめをお届けいたします。
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